コレステロールの薬と副作用を一覧表にしました。ご自分の服用してるコレステロールの薬の副作用や注意点を把握しておきましょう。

コレステロールの薬 副作用 一覧

コレステロールの薬
薬品名 薬の副作用
スタチン系薬剤

リピトール・セルタ・メバロチン・リポバス薬など

腹痛や倦怠感、横紋筋融解症など

陰イオン交換樹脂製剤

コレスチラミン・コレスチミド・コレバイン薬など

便秘・満腹感など

プロブコール

シンレスタール・ロレルコ薬など

軟便・下痢・食欲不振など


小腸コレステロールトランスポーター阻害剤

エゼチミブ・ゼチーア薬など

軟便・下痢・食欲不振など
ニコチン酸製剤

ニコチン酸トコフェロール・ニコモール・ニセリトール薬など

顔がほてったり赤くなる

フィブラート系製剤 ベザフィブラート・リピディル・フェノフィブラート薬など

肝機能障害や筋肉に異変など

EPA薬

イコサペント酸エチル

胃の不調や吐き気など


1、スタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害剤)・・・リピトール・セルタ・メバロチン・リポバスなど

コレステロール生成に必要な「酵素」を抑制し、主に肝臓で作られるコレステロールを下げる薬。特にLDLコレステロールを下げる効果があります。

禁忌事項:フィブラート系製剤との同時服用は禁忌。横紋筋融解症の発生率が高まります。

2、陰イオン交換樹脂製剤・・・コレスチラミン・コレスチミド・コレバインなど

体内のコレステロールは、肝臓で生成→体内循環→肝臓に戻り→肝臓で再生成を繰り返します。この「肝臓に戻り」という行程を抑制させコレステロールを下げるのが、陰イオン交換樹脂製剤の役割です。

3、プロブコール・・・シンレスタール・ロレルコなど

コレステロールの生成を抑制し、総コレステロールを20%近く下げる薬です。LDLなども下げる事が出来ますが、同時にHDLも下げる事になるというデメリットもあります。

4、小腸コレステロールトランスポーター阻害剤・・・エゼチミブ・ゼチーアなど

2007年に発売された新しいコレステロール薬です。肝臓から生成されるコレステロールと食べ物にあるコレステロールを小腸から吸収されるのを抑制します。LDLを下げる一方、HDLは増えるといった好都合なコレステロール薬です。

重度の肝臓病の方は、スタチン系薬剤との飲み合わせは良くありません。

5、ニコチン酸製剤・・・ニコチン酸トコフェロール、ニコモール、ニセリトールなど

肝臓による中性脂肪の生成を抑制して、HDLコレステロールを増やす働きがある薬です。総コレステロールと中性脂肪を15%ほど下げると言われています。

スタチン系薬剤との併用は出来ません。

6、フィブラート系製剤・・・ベザフィブラート・リピディル・フェノフィブラートなど

中性脂肪を30%~40%ほど下げる薬として使用頻度が高いコレステロールの薬です。またLDLコレステロールを下げてHDLコレステロールを上げる作用もあります。

7、EPA薬(イコサペント酸エチル)

青魚(鰯、秋刀魚、鯵など)に含まれる不飽和脂肪酸で出来た薬です。血液をサラサラにして、中性脂肪を下げます。私は毎日青魚を一匹食べてます。

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